DTM / Recording

中の人が進める初心者向けオーディオインターフェース

今、楽曲製作をする時はみなさんDAWソフトを使用するかと思います。

そしてDAWソフトを使用して音楽製作をする際に欠かせないのが、オーディオインターフェースです。

今回はオーディオインターフェースにフォーカスを当てて、機能や、選ぶ基準、お勧め品などをご紹介します。

 

1.オーディオインターフェースとは?

 

初心者の方がDTMを始めるときに疑問に思うのが、

オーディオインターフェースって何?なぜ必要?ということだと思います。

わかりやくす説明しますと、

PCで音声を扱う場合はPC内部のドライバーとプリアンプを介して行われます。

 

PCに標準で内蔵されているものは一般的に音楽を聞くものとしては、十分なのですが、
高音質で、精度の高い音楽製作に求められるものとしては、物足りないものとなります。

また、楽器を入力する機構や、ボリュームを細かく調整できるハードウェア機器も必要となります。

 

そこで使用されるのがオーディオインターフェースです。

コンシューマー向けのオーディオインターフェースの多くは
「USB」または「Thunderbolt」端子でPCに接続をします。

接続をするとPCへの入出力はオーディオインターフェースを介して行われます。
よくある勘違いで、「インターフェースを繋げたらPCから音が出なくなった!」

なんて話がよくありますが、そういうものです。
というよりはそうする為に使用しています。

 

オーディオインターフェースを使用することで、PCへのマイクや楽器、MIDIの入力が可能となり、
外部出力を使用し、モニタースピーカーや外部機器にも接続できるようになります。

またレイテンシー(DAWでの音楽製作中の音の遅れ)も解消されます。

他にも、数え切れないほどのメリットがありますので、めんどくさがらずに
オーディオインターフェースは使用しましょう。

※お試し程度にフリーソフトを使用したい場合などはいいですが・・・

 

2.機能の違いと特徴。

 

オーディオインターフェースと言ってもピンからキリまで
機能も音質もデザインも様々なものがあり、値段も安いもので1万円前後のものから数十万のものまであります。

どんな基準で選べばいいのかをご紹介します。

 

● チャンネルの入力、出力数。

input

 

つまりはどれだけの拡張性があるのかとも言えます。

たとえは、ボーカル、ギター、ベース、キーボード(ステレオ2ch)を同時にレコーディングしたければ5chの入力数が必要となります。

実際には音を別々に取れますので、完全に同時レコーディングしたいと言うことでもなければ、一度にレコーディングしたい入力数で大丈夫なのですが。

アウトプットは宅録の場合は2chでも可能なのですが、モニタースピーカに接続してしまうと、それ以上の出力が必要なときに対応できません。

 

最初はあまり凝ったことはしないかもしれませんが、曲のクオリティーを上げたくなると、外部機器へ接続したくなるタイミングが増えると思います。

ライブなどで同期演奏をする場合、4ch出力モデルの方が圧倒的に安定的にまたしっかりステレオで出力することができます。

また、外部機器との接続や同期を意識したデジタル入出力を備えたモデルもあります。

 

● DSPエフェクト・DSPミキサー

dsp

 

DSPとはオーディオインターフェースに内蔵されている機能で、ソフトでは無くハードウェアで機能する為、PCに負担を掛けることなく。高品質な機能が使用できます。

インターフェース内でのルーティンや「リバーブ」「ディレイ」などの空間系エフェクト、「コンプレッサー」「リミッター」などのダイナミクス系エフェクトが代表的ですが、グレードの高いモデルではプリアンプモデリングシミュレーションなども非常に高品質なものが使用でき、レコーディング音質が飛躍的に上がります。

 

● 音質

音質

 

ここでの音質とは客観的に聞いて明らかにわかるレベルの音質のグレードことで、あくまで好みや音楽性により個人の見解は変わります。

楽器とは違いなかなか聴き比べのできる環境は少ないですが、判断材料はあります。

「製造時期」と「価格(グレード)」です、当然と言えば当然ですが、一番信頼できるのはこの二つです。機械製品ですので、新しいものの方が当然音が良くなります。

価格に関して間違いやすいのが、同じシリーズや同じグレードの製品でもチャンネル数が増えることにより価格は高くなると言うことです。

 

● 付属ソフトウェア

 

これからDAWを始める方にはとても重要な点とも言えます。

多くのオーディオインターフェースにはDAWソフトのライトバージョンや特典プラグイン(ソフト内のエフェクト)が付属しています。
初心者の方はこのライトバージョンのソフトから始める方もたくさんいます。

 

もちろん最初から正規版ソフトを別途購入する方にはあまり影響はありませんが、とりあえず試してみたいと言う方は確認が必要です。

 

また、DAWソフトは使い方を覚えるのが非常に大変と言うこともあり、一度使い方を覚えたソフトから乗り換えると言うこともあまり頻繁には行いません。
これから使用する予定のDAWと同じ系統のものが付属しているインターフェースを購入することも効率のいい買い方と言えます。

 

5万円以下オーディオインターフェースのお勧め。

エントリー機 (3万円以下)

steinberg / UR22 MKII

付属DAWソフト:steinberg cubase Ai

言わずと知れた大ヒットモデル。

2in2outの基本的な機能とシンプルで使いやすい操作性のインターフェース。
ループバック機能や、iPhoneやiPadにも対応。

人気の理由は何と言ってもCubase Aiが付属、と言うこと。

また代理店がYAMAHAと言うこともあり、流通やサポートがしっかりしています。

後継モデルUR22Cは発売されていて型落ちと言うこともあって少しリーズナブルになりました。

Steinberg / UR22C


付属DAWソフト:steinberg cubase Ai

UR22MK2の実質的後継モデル

USB端子がUSB-Cコネクターに変更、メインボリュームのつまみが大きくなっているのでモニター音量の調整がしやすくなっていますね。

また、ビットレートが32bitに対応となっています。
ここは正直初心者の方がそこまで気にしなくても・・・と思ってしましますが、
アップグレードに違いはありません。

また、DSPの内部ミキサー・エフェクトを搭載しているので、PCへの負荷なく内部ルーティングやエフェクトを掛けることが可能です。

MOTU / M2

付属ソフト:Performer Lite / Ableton Live Lite

DAWソフト、インターフェース老舗メーカー
MOTU(Mark of the unicorn)の2チャンネルインターフェースです。

初心者価格帯としては2万円台と少しだけお高めですが、発売以来経験者からも圧倒的な人気となっている製品です。

この価格ながらインプット、アウトプットのピークメーターを搭載し、音質、作りも頭一つ抜けている印象です。また、コンパクトインターフェースとしては数少ない電源スイッチも搭載したモデルです。

海外製品で日本語の案内は乏しいところが少し残念なところです。

Focusrite / Scarlett2i2 Gen3

付属DAWソフト:Ableton Live Lite , AVID Protools First FCP

赤い筐体が目立つ定番シリーズ、最も最新のモデルと言うこともあり、音質は
申し分なし。他の初心者価格帯の中でも豊富なプラグインソフトが付属します。
また、上位モデルに搭載されていたAIR回路も搭載されました。
海外では圧倒的な人気がありますが、日本のメーカーではありませんので、ダウンロードやアカウントページは英語のみです。

グレードアップ機 (エントリー機の中でもこだわりを)

steinberg / UR-RT

付属DAWソフト:steinberg cubase Ai

大ヒットインターフェースUR22のグレードアップ機。

Rupert Neve Designs トランスフォーマーを搭載し、基本的な回路も高品質なものとなっています。また入力も4つに増えています。

シンプルなものがいいけど、音質にはこだわりたい、と言う方にぴったりです。

Focusrite / Clarett 2pre USB

付属DAWソフト:Ableton Live Lite

Focusrite の中クラス機

1クラス上のプリアンプを内蔵し、より品質の高い音質とAIR機能を搭載し、ISAプリアンプのモデリング回路を使用することができます。

Focusriteだけあり、付属プラグインも豊富です。

 

 

 

以上、2チャンネルモデルでご紹介しましたが、チャンネル数が増えればもう少し高額になります。

また、DTMをやっていくうちに、どんどんいいものが欲しくなると思いますので、覚悟してください。

今度はハイクラスインターフェースをご紹介できればいいと思います!

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