シンセサイザー

中の人がすすめる初心者向けシンセサイザー(キーボード)。

楽器やバンドを始めるにあたり、ギターやベース、ドラムと同じくらいメジャー
な楽器として「シンセサイザー/キーボード」があります。

 

しかし、多くの方がシンセって何?キーボードとの違いは何?
といった疑問を持つと思います。そこで今回はシンセの基本とお勧めモデルをご紹介
したいと思います。

 

1. シンセって何?キーボードとの違いは?

 

はじめにキーボードとは、鍵盤楽器全般を示すもので、固有の種類の楽器を示すものではありません、
しかし日本では「持ち運びのできる軽量な電子ピアノ」という認識を持たれている方も多くいらっしゃいます。

そしてシンセとは何か、これは現代ではかなり色々な意味を持つ楽器ではあるので、順を追って説明します。

シンセという楽器を少しでもご存知の方は、「いろんな楽器の音を出せる楽器」
といったイメージを持たれていると思います、それも間違いではありません。

ただ、”現代のデジタルシンセにおいて”という枠組みです。

 

元々初期のシンセサイザーという楽器は、サイン波や矩形波と行った「ピー」とか「プー」と行った簡単な信号を組み合わせ、
音を削ったり、重ねたりして新しい自分だけの音を作り出す楽器です。

 

いわゆる「シンセリード」や「シンセベース」といった感じのなんの生楽器の音にも属さない音色です。

生ピアノの音やその他色々な楽器の音を出せるものではありませんでした。

 

その後様々な技術が開発され、それまで苦手だった煌びやかな音を出すことができる発音方式や、

楽器そのものの音を録音し、鍵盤を押すとその音が再生されるような、
まさに今現在で最も使われる技術が生み出されてきました。

ここで初心者の方が引っかかってしまうのが、昔ながらの発音方式もいい音であり、
みんなこの音が好きで今でも開発され続け、最先端の音楽でも使用されています。
それがアナログシンセサイザーと呼ばれるものです。

 

2. シンセの種類

 

シンセの種類にはたくさんの種類があります。

・アナログシンセサイザー

・アナログモデリングシンセサイザー

・デジタルシンセサイザー

・FMシンセサイザー

・グルーブマシン

・モジュラーシンセサイザー

・ソフトシンセサイザー

いかがですかー?代表的なものだけですが、たくさんあるでしょう!

何が何だかわからないと思います。

ですので最初は上の3つだけ覚えましょう。

 

わからなくなってしまうと思いますので、今回はそれだけ紹介します。


下の4つは派生みたいなものですのでおそらく最初は選択肢に入らないかと思います。※DTMをやる方はソフトシンセが必要ですが・・・

 

 

■アナログシンセサイザー

 

最も古い形のシンセサイザーで色々な波形を合成して音を作り出す為、全く知識のない方が触っても全く楽器として成り立ちません。

イメージとして超代表的モデル 「KORG / MS-20(mini)でメージを掴んでみてください。

 

 

いかがでしょうか?難しそうですか?最初は全くわからないと思います。

今でこそ、作った音色を保存できるモデルも多くありますが、昔は音色の保存もできず、つまみの位置を覚えて音を再現しました。
今でもそういったモデルもあります。

また同時発音数(同時に出せる音程の数です、つまり発音数が”1”の場合は鍵盤を複数押しても1つの音しか出ません
”同時発音数4”の場合は4つの鍵盤の音しか出ません)が少ないものがほとんどで、コードで演奏することができないモデルも多々あります。

 

ではなぜ、そんな使いにくい楽器を使うのか!

それはアナログシンセでしか出せない音の太さと、ライブ感、個性があるからです。

音楽において個性とは何にも代え難いもので、アナログシンセは楽器そのものの個性と、自分で音を作り出す個性、その二つが楽しめます。

また、その音の太さからダンスミュージックなどでは欠かせない楽器となっています。

 

 

 

■アナログモデリングシンセ

 

「アナログシンセを使いたいけれど、難しくて使えないし、もっと気軽にアナログの音を使って音楽をやりたい!」という方向けのシンセです。

デジタルの仕組みなのですが、アナログシンセを音をモデリングした音が最初から豊富に搭載されていて、アナログにように音色をいじることもできます。

故に、はるかに気軽にアナログシンセの音を使うことができます。

では定番のKORG / MICROKORGを見てみましょう

 

 

動画のmicrokorgはスピーカー内蔵の新型モデルmicrokorg Sです。

音色のリアルさも遜色ありませんが、やはり大音量で出した時に迫力に欠けたり、また複雑な音を作るとシステム演算が破綻してしまったりして本物のアナログと全く同じように、というわけにはいきません。

 

 

■デジタルシンセ(PCMシンセ)

 

そしてほとんどのシンセ初心者の方が買うのがこのデジタルシンセです。

厳密にいうとデジタルシンセにも色々あるのですが、今回はPCMシンセという
いわゆる、ピアノやオルガンの音が出たり、作曲ができたり、ドラムが打ち込めたりするタイプのもの(PCM音源・録音音源)です。

まず一番多い疑問が、デジタルピアノと何が違うの?

と行ったことですが、特徴をまとめました。

 

・デジタルピアノ(軽量キーボード)

・モデルにより音色数や機能に差がある(高額モデルはシンセに劣らない)

・ほとんどはスピーカーが内蔵、外部出力は付いていないモデルも。

・基本的には自分が聞く為に音色が作られている

・使い方がシンプルで、小さな子供でも使えるようになっている。

・練習機能や童謡などのプレイモードが備わっている。

 

・デジタルシンセサイザー

・本格的にバンドや演奏で使うための機能や音色が備わっている。

・基本的に自分ではなくお客さんに聞かせるために音が作られている。

・スピーカーは内蔵されていない。音響機器やヘッドフォンに出力して使用

・高級モデルは膨大な音色数や機能を備え、プロミュージシャンも使用する。

 

ということで基本的に家で気軽に練習や遊びたい場合はデジタルピアノでも
いいですが、通常、バンドや音楽活動ではシンセサイザーを使用します。

最も大きな違いはシンセは外部出力機器が必要ということ。

家での練習はヘッドフォンで大丈夫ですが、外での練習は音響設備のある場所、
または自分でスピーカーなどを用意する必要があります。
もちろんライブハウスはライブハウスのシステムを使用しますのでケーブルだけ持って行けば大丈夫です。

 

デジタルシンセのイメージはこんな感じ

 

3. 初心者シンセのオススメ

 

シンセサイザーの初心者にお勧めできるモデルには御三家があります。

・Roland / JUNO-DS  61/76/88鍵盤

・KORG / KROSS 2  61/88鍵盤

・YAMAHA / MX  61/88鍵盤

それぞれが日本を代表する大ブランドで、日本だけでなく世界中で使用されています。

現在ではこの3つのメーカーが製造する上記3つのモデルが最もポピュラー
であり、どこの楽器店(デジタル取扱店)でも置いているモデルです。

では3つのモデルの機能面でのお勧めを、音色の良し悪しに関しては好みがある為深くは語りません。ぜひ楽器店で試してみてください。

ちなみに鍵盤数違いのモデルがありますが、基本機能は同じで
鍵盤タッチが異なります、61鍵盤は軽いキーボードタッチ。88鍵盤は重いピアノタッチになっています。鍵盤のタッチ感の好みも人それぞれ異なりますので、こちらも楽器店などで試すことをお勧めします。

 

・Roland / JUNO-DS  61/76/88鍵盤

最も歴史が長いモデルで初代の「JUNO-D」が発売したのは2004年。
現在まで音楽シーンに合わせながら進化を続けている定番中の定番モデル。

・簡単操作 ・軽量 ・頑丈 ・安定した演奏感 ・今風のバンド音色が豊富
・パッド搭載 ・簡単な作曲機能 ・電気駆動も可  ・カラーバリエーション

 

・KORG / KROSS 2  61/88鍵盤

3機種の中で最も新しく機能が豊富なモデルで、作曲機能も十分に備わっている為、いろんなことに挑戦したい人にお勧めです。

・簡単操作 ・最も軽量/小型 ・作曲/打ち込み機能が豊富 ・パッド搭載
・電気駆動も可 ・カラーバリエーション

 

 

・YAMAHA / MX  61/88鍵盤

3種類の中で最もシンプルで古いモデルですが、それだけ安定した演奏感と人気があります。また作曲ソフトも付属しており、本体とソフトの連携も可能な為、
DTMを始めたい方にもお勧めです。

・簡単操作 ・軽量 ・頑丈 ・安定した演奏感 ・豊富な生音のレパートリー
・DAWソフト「cubaseAI」のライセンスが付属 
・オーデディオインターフェース機能 / コントロール機能搭載
・通常あまりない49鍵盤モデルをラインナップ
・カラーバリエーション(生産完了)

 

いかがでしょうか?

たくさんの種類のシンセがありますがご紹介したのはごく一部です、
また初心者でももう少しグレードが高いモデルから始めても大丈夫ですので、
ぜひ楽器店でもみてみてください!

シンセの可能性は無限大なのでハマるととても楽しいですよ!

皆さんも一生楽しめるシンセライフを始めてみてください!

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