
中の人がすすめる初心者向けコンデンサーマイク
自宅でボーカルやアコースティクギターのレコーディングがしたいとなると
必ず必要なのがマイクロフォン。
マイクロフォンには大きく分けて2種類のタイプがあります。
「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」です。
種類の違いはもちろん、必要な周辺機器や使い方などを説明し、
お勧めする初心者向けのコンデンサーマイクをご紹介!
ダイナミックマイクとコンデンサーマイク何が違う?
マイクの種類には大きく分けて2種類のタイプがあります。
「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」です。
一般的にダイナミックマイクは”ライブ向き”のまいくで
落としたり、軽く濡れたりしても簡単には壊れない耐久性と、力強い
音質が特徴でライブでのボーカルや楽器の集音マイクに主に使用されます。
また、その特徴から、カラオケなどの本格的な音楽用途ではない場所でも
よく使用されています。
コンデンサーマイクは主にレコーディングで使用されるマイクです。
繊細で落としたり濡らすのはもちろんNG。高級モデルになると保管環境も整え
なければならないほど繊細です。
その代わり得られる音質は非常にリアルで、声の息遣いや微妙なニュアンス、
ダイナミックマイクでは拾えない音の細部まで隅々までを拾ってくれます。
これは聴き慣れていない人でも聴き比べればすぐにわかるほどの違いです。
また、専用電源が必要になります。難しくはありません。
ダイナミックマイクと同じようにミキサーやオーディオインターフェースにマイクケーブルで接続するまでは同じですが、ミキサーやインターフェースに内蔵されている「ファンタム電源」をonにするだけです。
ですのでファンタム電源が内蔵されていない機器との接続はできません。
またその繊細さからダイナミックマイクのように手で持って使用することはできません。手で触れている音が全て集音されてしまうので、マイクスタンドに設置します。
コンデンサーマイクを使うのに必要なもの
仮に自宅レコーディングをするに当たって必要な周辺機器をご紹介します。
※ミキサーやオーディオインターフェースは必要ですが別機材なのでここでは
紹介はしません
■マイクスタンド

手で持って使用しないコンデンサーマイクには必須です。
様々な種類や製品がありますが、ボーカル録りやアコギの集音をしたければ背の高さの標準スタンド(角度がつけられるブームスタンドとまっすぐなストレートスタンドがあります。必要に応じて選びましょう。
また、ギターアンプの集音をする背の低いショートスタンドもあります。
基本的には歌は立って撮りますし、座って演奏すると椅子の雑音が入る場合もありますので、標準ブームスタンドが万能です。低い位置のマイキングも可能です。
また設置はマイクに付属するスタンドアダプターやショックマウントへ取り付けるのですが、ネジの種類があり、多くは3/8か5/8inchのものとなっています。ほとんどのメーカーは変換アダプターを付属していますが、一応確認が必要です。
安いものは¥5,000-以下からありますが、不安定で破損しやすい為、
できれば¥7,000-前後のものをお勧めします。
■マイクケーブル

マイクと機材を接続するのに必要なケーブルです。初心者向けの低価格マイクには最初から付属している場合もありますが基本的には別で用意します。
定番であればCANAREでいいと思います。
安いですし、プロでも使用するくらいの信用されたケーブルですので・・・
ちなみにファンタム電源を使用する為、コンデンサーマイクではXLR端子の
ケーブルしか使用できません。
■ポップガード

よくボーカルレコーディング風景で見るマイクの前に設置されている丸い網
のようなものです。
使用する意味はたくさんあり
・マイクに直接息が当たるのを防ぐ
・マイクにつばが当たるのを防ぐ
・マイクとの距離を一定に保つ
・破裂音や歯擦音を和らげる
などの意味があります。
主に布製のものと、金属製のものがあります。
金属性のものは少し高価ですが、長持ちし、洗うこともできますので
お勧めです。
ボーカルで使用するためのものですので、楽器の集音には必要ありません。
■リフレクションフィルター

不要な部屋からの反射を無くし、安定した集音を可能とする装置です。
マイクの真後ろに置く吸音材のようなものです。
あれば理想ですが、気軽にやりたい場合はなくても問題ありません。
おすすめ初心者マイク5選
Audio-technica / AT2050
エントリーマイクの定番モデル
出来るだけ価格を抑えつつ、扱いやすい音質で低価格マイクにありがちな
耳に痛いスカスカな感じもありません。
これよりも安い2020や2035もありますが、初心者の方でもこれくらいから
始めることをお勧めします。
Audio-technica / AT4040
AT2050よりもレンジが広く、ぐっと音質が上がるのがわかります。
audio-technicaのマイク全般に言えるのが低価格帯でも無理やりコンデンサー
マイクらしさを出さずに、扱いやすいバランスのいい音に仕上げているので
変な癖がつきにくく、初心者にお勧めできます。
そのバランスの良さからオールマイティに使用でき、後の調整もしやすい音質です。
AKG / C214
言わずと知れたマイクブランドAKGの伝統の超定番モデルC-414XLIIと同等のダイヤフラムを搭載しているCシリーズのエントリーモデル。
AKGにはPシリーズというエントリーシリーズもありますが、全くの別物ですので、AKGのエントリーが欲しいのであればこちらのモデルをお勧めします。
オーディオテクニカのようなフラットさはありませんが、AKG特有のハイの
抜ける感覚とレスポンスの速さを感じることができるのでアコギの集音に
効果を発揮します。
LEWITT LCT440PURE
オーストリアの比較的新しいブランドですが、巷ではすでにエントリーモデルの
定番にもなりつつあるブランドです
便利な専用のポップガードとウインドスクリーンも付属した親切設計と
扱いやすいレスポンスと特性、好き嫌いをあまり選ばない非常に扱いやすい音質です。
BLUE / BLUEBIRD SL
スタジオコンデンサーマイクの定番ブランドBLUEのエントリーシリーズ
レンジが無駄に広くなく、押し出し感もあるので女性ボーカルにおすすめしたい
マイクです。若干の好みはあるかと思いますが、はまった場合は価格以上の
価値を見出してくれる、温かみのあるマイクです。

